2023年1月15日
寒い冬を乗り切る強い味方!「大根」の秘密
明けましておめでとうございます🎍
皆様にとって有益な情報を発信できるよう活動してまいりますので、
本年もどうぞよろしくお願いいたします👐
寒い日が続く今日この頃⛄
この時期は、鍋のような暖かいものを食べたくなりますよね。
今回は、鍋の具材としても重宝する、家庭や給食でも使える冬の万能食材「大根」について食育ポイントとともにご紹介いたします!
💡旬と特徴
国内で多く流通している「青首大根」。
主な産地は北海道、千葉県、青森県で、12〜2月頃に生産及び出荷のピークを迎えます。
大根の白い根の部分には風邪予防に欠かせないビタミンCや、消化・吸収を助ける消化酵素が多く含まれていますし、
葉っぱにもビタミン・カルシウム・鉄分等が豊富に含まれているため、余すことなく食べたい野菜の一つです。
青首大根は品種改良が進み、どの時期でも採れますが、冬の大根は特に甘みが強いのが特徴です。
甘みが強くなる理由としては、
「寒さから自分の身を守るべく、糖分を増やすため」だと言われています。
同じく冬に旬を迎える「長ネギ」「白菜」「カブ」「ほうれん草」「小松菜」なども同様の理由から甘みがぐっと増しますよ🥰
また、ご存じの方も多くいらっしゃるかと思いますが、大根は部位によって食感や味が異なります。
大量調理での使い分けは難しいですが、大根は特性を活かして調理を楽しむこともできる野菜ですね👌
食育活動として、子ども達に「どこが甘くてどこが辛いかな?」とクイズを出してみるのもひとつです!
💡品種
「すずな」として春の七草にも登場し、昔から日本人に馴染みのある大根。
なんと、国内だけでも100種類以上あると言われています。
青首大根のような白くて長い形をしているものもあれば、
かぶのような丸い形、細長い形をしたもの等…姿かたちは様々です。
そのため、子ども達へ姿かたちの異なる何種類か大根の写真を見せ、
「この中で大根はどれでしょう?」とクイズを出してみるのがおすすめです!
特に子どもからのリアクションが高く盛り上がるのは「紅芯大根」等、外と中身でギャップがあるもの!
断面を切ると、まさか鮮やかなピンク色が出てくるとは〜!!!
大人でもびっくりしますよね😲
💡大根の変身
そのまま食べる以外の選択肢も多いのも大根の特徴。
例えば、漬けて「たくあん」や「いぶりがっこ」にしたり、乾燥させて「切り干し大根」にしたりと、
昔から日本では保存食としても重宝している食材の一つです。
また、発芽直後の大根である「かいわれ」も食材として昔から存在していますね。
このように、「大根」は子ども達が気軽に“さまざまな姿”を目にすることができる野菜のひとつです。
発芽~収穫できるまでの生育から、加工品になるまでの流れを話し、
大根がさまざまな形に変化していることを伝えてみましょう。
この際、実物を用意しながら話すと、子ども達の理解が進むのでオススメです☝
スーパーでも気軽に手に入る「かいわれ大根」「青首大根」「ラディッシュ」「切り干し大根」等を活用して、
子ども達に直接触ってもらい、違いを挙げてもらうのも良いですね。
それぞれの見た目や触り心地が明らかに異なるので、子ども達も発言がしやすく、とても盛り上がりますよ☺
💡大根とマリーゴールドの関係
ベジリンクと取引のある契約農家さんの中には、大根を植える前に同じ畑でマリーゴールドを植える農家さんがいます。
大根とマリーゴールド。一見なにも関係なさそうですが…
マリーゴールドには、「大根を好み、悪さする特定の害虫を駆除する物質を分泌する効果」があるのだとか😲
このような役割をする植物は「緑肥」と呼ばれ、害虫駆除だけでなく、土壌も綺麗にしてくれる優れもの🌱
マリーゴールドのようなキク科、マメ科やイネ科、ひまわりなどが緑肥として活躍するそうです!
緑肥活用は植物の生育を挟むため、野菜が収穫できるまでに手間や時間がかかりますが、
環境や土を守り、持続可能な未来を実現する選択肢のひとつになっているようです。
💡大根を使ったクッキング
園内や近隣に畑があったりする場合は、大根を育てて収穫を行う食育ができますが、
都心の保育園だとなかなか難しいですよね。
そのため、まるまるの大根を子ども達に洗ってもらったり、触ってもらうのを食育活動の一つとして実施する園が多いように感じます。
もう一歩踏み込むのあれば、「切り干し大根」作りをオススメします🌟
(対象年齢:4~5歳以降)
<切り干し大根の作り方>——————————
- 大根を洗う
- 大根をピーラーで剥き、食べやすい細さに包丁で切る(皮も一緒に含めてOK!)
- 1〜2日程度、天日干しをしたら完成!
——————————————————-
切り干し大根は、太陽の光を浴びることでカルシウムや鉄などのミネラルの量が増すだけでなく、旨味もギュッと凝縮されます。
出来上がった切り干し大根を水に戻す食育体験もでき、一石三鳥🐧
どなたでも気軽にできますので、是非お試しあれ👐
まとめ
今回は、冬が旬の「大根」をご紹介しましたが、
ベジリンクでは保育園向けに新鮮で美味しい野菜と、農家さんの全面協力の食育コンテンツをお届けしています。
ご興味があればお気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただきありがとうございました!次回もお楽しみに!
記事:ベジリンク編集部
~まるくに農園 川島さん~
年間を通して寒暖差が少なく、温暖な気候の神奈川県三浦市で農業を営む川島さん。計22ヶ所の畑を持ち、大根・キャベツを中心に、長ネギやじゃがいも等を育てています。「土作り」にこだわり、植物性の堆肥を用いて農薬や化学肥料を極力抑える等、30〜40年先の未来を考え持続可能な農業に取り組みます。ブログでもご紹介しましたが、大根に悪さをする害虫の除去方法として、農薬の代わりに殺菌作用のあるマリーゴールドを事前に植えています。少々手間はかかりますが、人や環境に優しい農法を選択しています。