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食育初心者におすすめ!~奥が深い「ナス」の秘密~

こんにちは!ベジリンク編集部です🌻

皆さんは、「夏野菜」といえばどのような野菜を思い浮かべますか?
トマト、きゅうり、オクラ、とうもろこし、ゴーヤ、枝豆等…

色々な種類の野菜が思い浮かぶのではないでしょうか👀?

今回のテーマは、夏野菜の中でも特に食育活動のしがいがあって、
子ども達にとっても身近に感じる野菜である「ナス」についてピックアップいたします✨

■ナスの旬

ハウスや温暖な地域によって冬の時期でも栽培されているため、年間を通して出回っていますが、
露地栽培の旬で美味しい時期は6~9月頃です。

ナスの主な生産地は高知県、熊本県、群馬県となっています。

■ナスの種類

「ナス」と聞いて、皆さんは写真のような形をしている「千両ナス」をパッと思い浮かべるのではないでしょうか🍆?

他にも、卵型、丸型、細長型、黄緑色、白色、ピンク色、しま模様等…
他の野菜に比べて、大きさや形が多種多様なのがナスの特徴です。

実は、世界的にみると約1000品種、国内だけでも約200品種あると言われているのです😲

ちなみに、担当農家の髙木さんは以下の「ナス」を育てているのですが…

こちら、“すべて”ナスです!パッと見ただけでは、わからないですよね👀!

そんなナスですが、日本に入ってきたのはなんと奈良時代と言われています。
はるか昔から全国各地でそれぞれの地域に合わせた伝統品種が栽培されてきたので、日本人にとって非常に馴染み深い野菜の一つです。

そして、国内で出回るナスは皮が薄くて火が通りやすいものが多いので、煮たり、焼いたり、炒めたり、どんな調理方法でも重宝される万能野菜ですよね。

■ナスの花

ナスの花は綺麗な色をしていますよね。

むむむ。なんだか、以前取り上げた野菜の花と似ているような…

実は、以前のブログでも取り上げた「じゃがいも」も同じナス科なので、花がそっくり!

このように、同じ仲間の野菜の見分け方は、花の「形」がポイントです。

他にはピーマン、トマト、唐辛子等も同じ仲間ですが、大人でも意外と知らない方は多いですよね👀

ちなみに、ナスの花は下に向かって咲くのをご存知でしょうか?

太陽の光を浴びるために、上向きの方がいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、実は、受粉が関係しています。
作物が実をつけるには、受粉をする必要がありますが、自ら受粉をするものと、虫や人、隣の株等…他者の手によって受粉を行うものに分かれます。ナスは前者になるので、ナス自身で受粉がしやすいように、下を向いているのです🍆

■ナスの皮

日本で一般的な「千両ナス」や「長ナス」の皮は紫色ですよね。
この紫色の正体は「アントシアニン色素」が多く含まれているからです。

ではなぜ、このように紫色になるのでしょうか?

なんと…紫外線から自分の身を守るためなのです😲!

日焼けやシミができるのは紫外線が原因のため、人間にとって紫外線は大敵ですが、ナスも紫外線からの害を避けようとしているのです。
紫外線を浴びることによって、実の中にある種に影響が出てしまうため、ナスは自らを守るためにアントシアニンをまとっているのです。

一方、白ナスなどのアントシアニンが含まれないナスに関しては、代わりに皮を厚くすることで紫外線から身を守っています。

<食育ポイントのおさらい💡>—————————————-

1.ナスの種類クイズがおススメです!

色や形が異なるあらゆる品種の写真や実物を見せ、「この中でどれがナスでしょう!」と出題することで、見たことのあるナス以外にも色々な姿をしたものがいることを知ってもらいます。

2.ナスの仲間探しクイズがおススメです!

他の科の野菜を並べて、「この中にナスの仲間はいるかな?」といったように出題したり、ヒントでお花の様子も比較することで、ナス科の幅広さを学び、仲間探しのコツを知ってもらいます。

お花の色など簡単なクイズから、受粉の話まで、対象年齢に応じてお花クイズの難易度を変えてあげてください。

3.子ども達に実際触ってもらう機会を作るのがおススメです!

ナスの実物に触れ、実やヘタの形、種の位置や触りごごちを知ってもらったり、皮と中身の色の違いを観察したあとに皮が紫の理由を話すことで、ナスの存在を身近に感じてもらうことができます。

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まとめ

今回は、旬な食材「ナス」をご紹介しましたが、
ベジリンクでは保育園向けに新鮮で美味しい野菜と、農家さんの全面協力の食育コンテンツをお届けしています。

ご興味があればお気軽にお問い合わせください。

最後までご覧いただきありがとうございました!次回もお楽しみに!

記事:ベジリンク編集部

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担当農家 : くくりの森 髙木 克弘さんプロフィール

1994年生まれ。生まれも育ちも新宿の都会っ子。

小学生の頃の農業体験がきっかけで、農家への道を志す。現在は、千葉県山武市で化学肥料や農薬に頼らない農業をしている。土づくりにこだわり、植物性材料を使った堆肥を使用。畑や環境に負荷を与える資材や機械使用をできる限り控え、自然に近い環境で野菜本来のパワーを引き出した畑では、愛情・栄養満点で美味しい野菜が獲れます。

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