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食育におすすめ!子ども達に身近な食材「じゃがいも」を深掘り!

ベジリンクでは、日頃から産直野菜として扱っている契約農家さんの畑に伺い、
農作業のお手伝いをしたり、野菜の品質についてヒヤリングを定期的に行っています。

そして、これらの畑の様子は、子ども達が楽しく野菜を知り、興味をもってもらうきっかけづくりのひとつとして、
契約中の保育園さんに「農家通信」という形で毎月お配りしています📖

子ども達や保育園の先生方に農家の存在を更に身近に感じてもらうべく、
契約している各保育園さんから近距離に位置する農家を保育園へ紐付ける、「担当農家」制度を設けています。

保育園さんが自力で農家さんを探し、繋がりを持つことが難しくなってきた時代だからこそ、
私たちが保育園の皆さんに代わって「気軽に会いにいける農家さん」をご紹介しています🍅


先日、その担当農家のうちのひとり「齊藤完一さん」の元へ行ってきました!
実際に畑へ行くと季節を感じますし、今の野菜の生育状況がよくわかりますね✨

今回のテーマは、完一さんの畑でも育てていて、
子ども達にとっても身近に感じる野菜である「じゃがいも」についてピックアップいたします。

💡基礎的な知識

じゃがいもの生産は北海道が全体の約8割を占めており、次いで鹿児島県、長崎県と続きます。

5月頃から九州産の新じゃがいもが出始め、産地が北上していきます。
そして、8月以降は北海道産が流通し、供給量が多くなるため品質や価格が安定していきます。

また、じゃがいもはでんぷんが多く含まれる野菜というのはご存じな方は多いと思いますが、
加えてビタミンCも多いことから「畑のりんご」とも呼ばれています🍎

そして、加熱してもビタミンCが流出しづらいのがじゃがいもの特徴です。

💡じゃがいもの花

品種によって薄紫色やピンク色、白い花など、花の色は異なりますが、
じゃがいもは「ナス科」の野菜なので、ナスの花に見た目がそっくり🌸

お花クイズは、子ども達の食育素材としては最適です!

↑じゃがいもの花に囲まれた完一さん



💡私たちが食べている部分

じゃがいもは土の中で成長するため、「根」の部分を食べていると思われがちですが、
「塊茎(かいけい)」といって肥大化した「茎」の部分を私たちは食べています🥔

ですので、じゃがいもを収穫してみるとわかりやすいのですが、
「地上に出ている茎」と「塊茎」部分は色が一致しているのです↓

ちなみにサツマイモは「塊根(かいこん)」といって「根」の部分を食べているので、大人でも意外と間違えやすいです😳

同じく「茎」を食べる野菜は里芋やしょうがなどが挙げられます。
子ども達にはちょっと難易度高いですが、応用クイズとして出してみるのも良さそうですね👀

💡品種

じゃがいもは世界中で最も品種が多いと言われている野菜。
なんと2000種類以上も存在しているとされています。

家庭でよく使われるのは「男爵」「メークイン」、給食では「男爵」「メークイン」「きたあかり」「とうや」が主に用いられます。

ここらへんの品種は、子ども達にとっても身近に感じることができるでしょう🍴

ちなみに、完一さんの畑で育てているじゃがいもは、以下の5種類!

 ・メークイン
 ・きたあかり
 ・十勝こがね
 ・アンデスレッド
 ・シャドークイーン

特に、アンデスレッドとシャドークイーンは見た目も鮮やかなので、
普段食べているじゃがいもと比較をしてみると、子ども達の反応も大きいです🙌

これなーんだ?と子ども達に聞いてみたり、実際に断面を見せて観察してみたりするのもおススメです!

↑並べてみると、とってもカラフルです!


💡収穫

“お芋堀り”というと「サツマイモ」をイメージする方も多いのではないでしょうか?
実際に収穫体験でサツマイモ堀りをご希望の保育園さんは非常に多くいらっしゃいます。

ですが、サツマイモは収穫後、一定期間寝かせる必要があるため、採ってからすぐに食べることはできないですよね。

それに対し、じゃがいもの場合は収穫後‟すぐに”食べられるのが特徴です。
食育活動を行う上で、採ったあとすぐに食べられるというのは子ども達にとっても嬉しいポイントです!


💡お手伝い

皮を剥いたり芽を取るのは幼児だと難しい作業にはなりますが、
水洗いして泥を落としてもらったり、加熱したじゃがいもをつぶしたりするのは子ども達もできますね。

じゃがバターやじゃがいも餅を作ったり、カレーを作ったりとじゃがいもの食育は、
その後の食べるところまでバリエーションが多いですよね!

是非、食育でじゃがいもを扱う際の参考としていただければ幸いです!

まとめ

ベジリンクでは、給食食材をご利用いただいている保育園さん向けに「畑ツアー」もご用意しております。

今回ご紹介させていただいた完一さんの畑にも毎年多くの子ども達が訪れています。

土や草木の香り、土を触った時の感覚、そこにいる生き物、育まれる植物、育てる人など…
実際に触れ合い、感じる事で食や生きることの大切さを感じることできます。

実際に畑に行くことの価値を十分感じていただける内容となっておりますので、
ご興味のある保育園さんがいらっしゃいましたら、是非お問合せ下さい!

最後までご覧いただきありがとうございました!次回もお楽しみに!

記事:ベジリンク編集部

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<担当農家:たがやす倶楽部 齊藤 完一さんプロフィール
千葉県山武市で化学肥料や農薬に頼らない農業を続けて40年。植物性材料を使った堆肥づくりにこだわり、食べる人のことを思いながら美味しくて安心な米や野菜を作っています。畑や環境に負荷を与える資材や機械の使用をできる限り控え、自然に近い環境で野菜本来のパワーを引き出し、愛情をかけた畑はフカフカ。栄養満点な美味しい野菜が採れます。

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