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事例紹介

2022

日鉄興和不動産株式会社

フードソリューションサービス


日鉄興和不動産株式会社が2020年8月から調査・研究を行ってきた、with/after コロナ時代の新しい価値観や生活様式に対応する「ニューノーマルな住まい・暮らし」。 新築分譲マンション『リビオシティ南砂町 ステーションサイト』(総戸数 361 戸、東京都江東区南砂7丁目)では、ニューノーマルな価値観に対応する多彩な共用部の一つとして、食育体験を通じてコミュニティ促進を図ることを目指し、当社とコラボレーション。毎月全戸から「畑と繋がれているコミュニティ費用」を少額徴収し、 その費用の中から、マンション住民向けに毎月こだわり農家による農作物の販売会が実施されるため、住まうだけで採れたて新鮮な野菜を農家から直接購入することが可能となります。

「思いを込めてこだわった栽培をする仲のいい農家から直接野菜を購入し、食す」という貴重な機会提供に繋げます。

その他にも、農家がマンション入居者用のお米を栽培し、新米の時期には全戸に精米したものが配布されたり、 定期的に収穫体験イベントが開催され、住民の受け入れを農家が行い、気軽に農業体験が楽しめるサービスの提供も行います。

この取り組みは 欧米ではブームとなりつつある、CSA(Community Supported Agriculture /地域支援型農業)の概念をベースにしており、 有機農業などを営む小規模農業者にとっての支援と同時に、消費者には安心・安全な野菜が届き、地域コミュニティの活性化にも繋がるとされています。 これらのプロジェクトにおいては昨今話題のSDGsの概念においても必要なアクションとなります。 CSAを通じてダイレクトに消費者と生産者が繋がることにより、 食の生産流通の背景やCO2排出などの環境への影響を意識が高まり、 SDGsにおける「つくる責任・たべる責任」への貢献が大きく望まれます。

日本国内においての事例はまだ少なく、先進的な取り組みといえます。